この記事ではバランスボードについて、効果やトレーニング方法などを紹介していく。
バランスボードによるトレーニング(立位)は難易度が高いため、特に若年者やアスリートに重宝するツールと言える。
一方で、補足として動画で紹介するバランスディスク(バランスクッション)は、(バランスボードよりかは)難易度が低いため、病院・施設でのリハビリ(理学療法)レベルでのバランストレーニングに活用できるツールと言える。
この記事の動画を観覧して、バランスボードやバランスディスク(バランスクッション)がどの様なものかを何となくでも理解してもらいたい。
バランスボードのトレーニング方法+効果
まずは、バランスボードのトレーニング方法の一例として、以下の動画を観覧してみてもらいたい。
動画におけるバランスボードトレーニング以下の順に難易度を徐々に高くしている。
①端坐位でのトレーニング
②支持物を把持した立位でのトレーニング
③立位でのトレーニング
④片脚立位でのトレーニング
バランスボードの効果
リハビリ(理学療法)としては、前十靭帯再建術後のリハビリ(理学療法)などで活用される場合があるが、ここでは『健常者がコンディショニング目的で実施する際の効果』を記載していく。
コンディショニング目的のバランスボードトレーニングの効果は『自動化された姿勢調節の促進』にあり、具体的には以下の2つを促進させる効果がある。
・反射的な姿勢調節(反射依存型適応)
・随意的な姿勢調節(状況依存型適応)
もう少しかみ砕いたバランスボードトレーニングの目的・効果としては以下になる。
足・脚部の機能向上
・足裏感覚の活性
・足底筋膜のトレーニング
・足関節をはじめとした下肢関節・下肢筋群・神経の協調性を高める
・足関節・下腿のリハビリテーションと障害の予防
ボディーバランスをとるのに必要な感覚器官の機能向上
・筋・腱・関節内などの固有受容器(体性感覚)の活
・視覚情報、内耳の前庭器から入る平衡感覚の活性
・感覚器官の総合的な働き(運動感覚)の活性
脳・神経系・メンタル
・バランス維持運動による脳のリフレッシュ効果
・集中力向上
バランスのとれたダイナミックな身体操作(重力と身体感覚)
・重心の崩れに対応する身体のリカバリー能力向上
・抗重力筋(下腿三頭筋・脊柱起立筋群など)を主とした姿勢筋の協調動作、調節
・身体左右の筋バランスなどの調整
・さまざまな姿勢における立位軸(感覚)の構築⇒ 動作の多様性/巧緻性の向上
・ウェイトトレーニング時や、リハビリテーション時、フィールド トレーニング前後、競技前後の競技感覚、動作感覚のコンディショニング
バランスクッション(バランスディスク)
バランスクッション(バランスディスク)とは、ブヨブヨした素材で出来ていたり、ゴム製の素材の中に空気が入っていたりするため、そこへ荷重することでバランストレーニングになる。
動画としては以下を参照。
バランスクッション(バランスディスク)の関連記事
バランスクッション(バランスディスク)は(バランスボードと比べて)高齢者の転倒予防・バランストレーニングにも活用しやすい。
そんなバランストレーニングについては、以下の記事で総まとめしているので、こちらも併せて観覧してみてほしい。
(ちょっとだが、バランスディスクを用いたトレーニング、すなわち動的バランストレーニングにも言及している)。
併せて読むと理解が深まると思う。
永久保存版!バランス運動(トレーニング)の総まとめ
また、リハビリグッズとしては他にも以下の記事を作成しているので、こちらも暇つぶしに観覧してみてほしい。
リハビリ(理学療法)で活用される『バランスボール』を紹介!