頭蓋仙骨リズムが存在するかどうかはさておいて、頭蓋骨というのは動くのでしょうか??

 

学生の時に使用していた解剖学書には「成人の頭蓋骨には冠状縫合、矢状縫合、ラムダ縫合などにより連結されている。これらの縫合は永久的な連結構造ではなく、骨間の結合組織が加齢とともに退縮し、骨化する」と書かれてあります。

 

本屋の医学書コーナーに置かれているレベルのメジャーな??解剖学書などには頭蓋骨が動くといったことはあまり書かれていないように思います。

 

そんな中で、『カラー版 カパンジー機能解剖学III 脊椎・体幹・頭部』という本には、縫合部における動きは微小ではあるものの存在するのではないかと推察されていました。

 

『カパンジー機能解剖学』という本は、理学療法士の間では比較的知名度があり、学生の時は「ややこしいな」と思いつつも勉強した記憶があります。

 

また、卒業してからはドイツ徒手医学でカパンジーの考えや資料が多く採用されているために、筋骨格系の機能解剖の理解を深めるために部分的に読んだりしています。

 

ただ、どうもこの本と僕は相性が悪いらしく、この本で調べ事をしたついでに他の部分も勉強しようとしても5分ともたず本を閉じてしまいます(汗)。

 

文章に引き付けられないというか、どんどん睡魔に襲われたり、気づいたら別のことを考えてたりしちゃってます。

 

絵を眺める分には楽しいのでパラパラめくったりはするのですが・・・・

 

脱線しましたが、まずこの本には「青年期までは脳の成長を伴いうるわけで、これにより頭蓋骨の可動性は説明される」と書かれてあります。

 

他の解剖学書にも同様に、新生児の頭蓋骨に関しては骨と骨の間には泉門という膜の部分が残っている(1歳半で閉じるらしいですが)と書かれているので、青年期までは動くと思われます。

 

問題は大人になってからの話ですが、カパンジーの本には頭蓋骨の縫合をジグゾーパズルのピースの形に例えて書かれています(画像引用「カパンジー機能解剖学 脊柱・体幹・頭部」より)。

 

 

パズルのピースとピースをはめ込んだ状態で、それを横へ引き離すように動かしてもビクともしません。

 

しかし、上下へ滑らせる方向、あるいはピースとピースを近づけるというかポキっと折る方向に力を入れると簡単に外れ(動き)ます。

 

言葉で表現するのは難しいですが、とても分かりやすい絵で表現されているので、もし興味がありましたら是非書店でカパンディの本を読んでみてください。

 

最後にカパンディは縫合における微小運動を支持する理由として、「これらの縫合における微小運動が存在していなければ、進化の過程でこれらの縫合は消失しいたであろうからである」としめくくっています。

 

オステオパシーやカイロプラクティックなどの教本には、頭蓋骨に対する治療法が存在しているので、もちろん頭蓋骨が動くことが前提で機能解剖が書かれているものも沢山あります。

 

とある文献によると、1980年代初めにミシガン州立大学のCollege of Osteopathic Medicinが実験によって潜在的に頭蓋骨が動くことを発見したことや、頭蓋骨の一つ一つが動くのを妨げる縫合線の骨化が全く証明されなかったという内容が書かれてあったりします。

 

しかし、実験の詳細は不明です。また、証明されたのであれば何故メジャー??な解剖学書には骨化すると書かれてあるのか?カパンディさんは、何故証明された動きに対して「私は動いているのではないかと思う」と推察しているのか??

 

まぁ、仙腸関節は動かないと言っている解剖学者もいるみたいですし、それと同じで色んな意見があるということにしておきましょう・・

 

 

参考文献+書籍紹介

 

最後に、もう一度参考書籍である「カパンジー機能解剖学」を掲載して終わりにします。

 

 

以下は、上肢・下肢編の3点セットになります。

 

 

関連記事

 

⇒『「カパンジー機能解剖学」で読み解く脊柱の機能解剖

 

⇒『理学療法士を対象とした頭蓋仙骨療法

 

⇒『頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラルセラピー)の方法(やり方)