この記事では株式投資をするうえで参考になる指標をまとめています。

 

株式売買をする上で基本的な内容が記載されているので、興味がある項目はリンク先も含めて是非観覧してみてください。

 

目次

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株式投資で参考になる2つの分析方法

 

株式投資で参考にする指標(分析方法)は以下の2つに大別できます。

 

  • ファンダメンタル分析(業績や財務指標などから銘柄の良し悪しを判断する分析法
  • テクニカル分析(チャートを利用してテクニカル指標などで銘柄を分析する方法)

 

ちなみに、ウォーレンバフェットはファンダメンタル分析を好み、業績や財務指標などを資料に穴が開くほど読み込むと言います。

 

私としては、ファンダメンタル分析(といっても四季報を部分的に参考にする程度)で有望っぽい株を見つけたら、ある程度チャートの癖を追っていき、(チャート分析によって)タイミングを見計らって買うといった感じです(多くの投資家がこんな感じで、療法の指標を織り交ぜながら投資をしていると思います)。

 

 

ファンダメンタル分析とは

 

ファンダメンタル分析とは、前述したように「業績や財務指標などから銘柄の良し悪しを判断する分析方法」を指します。

 

でもって、これら財務指標をガッツリ調べたければ「四季報」を熟読する必要があるのですが、四季報に関してはザックリとした内容を後述するにとどめ、ここではヤフーファイナンスでも簡単にPER・PBRなどの財務指標を中心にリンクしておきます。

 

 

押さえておきたい財務指標(PER・PBR・ROEなど)について

 

財務指標とは「PER」「PBR」「ROE」などを指します。

 

これらは『企業の通信簿』のようなもので、これらの数値を見て、株価が割安かどうかや、企業が資本金に対してどれだけ利益をあげているかなどがわかります。

 

PER・PBRでは、株価が割安かどうかを判断し、ROE・ROAでは利益効率を判断できます。

ひとつに特化しているよりも全体的に高評価な銘柄が狙い目といえますが、ここでは別個に特徴を解説しています。

※ただし、重複したように、実際はこれらが全体的に好評かな銘柄を探していくことになります。

 

PER(株価収益率)

・株価と企業の収益を比較してその銘柄が割安か割高かを判断する指数。

PERは15倍を目安にして、低ければ低いほど、割安と判断できる。

・「PERが低い=買い」と安直に考えないよう注意が必要

・詳しくは⇒『PER(株価収益率)を徹底解説!

 

PBR(株価純資産倍率)

・1株当たりの純資産と株価を比較して割安かどうかを判断する指数。

PBRは1倍を目安とし、1倍未満なら割安と判断できる。

・「PBRが低い=買い」と安直に考えないよう注意が必要

・詳しくは⇒『PBR(株価純資産倍率)を徹底解説!

 

ROE(株主資本利益率)ROA(総資産利益率)

・ROEは「株価資本に対する利益の比率を示す指数」を指す。

ROEは一般的に10%以上だと成長株として及第点

・ROAは「総資産に対してどれだけの利益を得ているのかを示す指数」を指す。

ROAは一般的に5%以上だと優良企業だとされている。

詳しくは⇒『ROEとROAを徹底解説!

 

 

ちなみに、覚えておきたい知識として『割安株』『成長株』という用語があり、具体的には以下を指ます。

 

割安株とは:

企業の業績や資産に対して割安な銘柄を『割安株』と呼びます(バリュー株とも呼ばれます)。

割安感が株価を下支えするため、株価が下がる可能性が(一般的には)低いので、安心感があります。

また、今後適正な株価まで上がる可能性が高いため、買い時の銘柄になる。

※ただし、東京電力などのように「割安になるには明らかにネガティブな要因がある」場合は除きます。つまり「割安株=買いな銘柄」とは必ずしもならないので注意してください(重複しますが、全ての指標は合わせ技で判断していきます)。

 

 

成長株とは:

年々業績が良くなっている銘柄を『成長株』と呼びます(グロース株とも呼ばれます)。

過去の業績だけでなく、当期や来期の予想も上昇していることが大事です。

また、上昇率も過去を上回っているほうが確実性が高いといえます。

長期保有によって、株価が大きく上昇する可能性を秘めています。

 

 

ファンダメンタル分析に欠かせない『四季報』について

 

四季報とは、年に4回発行される上場企業のデータがまとめられた書籍です。

 

正式名称は「会社四季報」。

 

財務指標や業績、企業概要などの他に、業績予想など、株取引をするなら必ず確認しておきたい情報が詰まっています。

 

書籍版とCD版が販売され、CD版ではスクリーニングすることもできます。

 

 

また、ネット証券で口座を開けば、無料で閲覧することができるので、既に四季報で調べたい銘柄が存在しているのであればネット証券で確認するので十分です(私の場合はSBI証券)。

関連記事⇒『ネット証券のメリットは?株式投資で副業ってどうなの?ポートフォリオ(運用状況)も公開

 

個人的には、雑誌を立ち読みして興味のある銘柄が見つけたら、SBI証券にアクセスして四季報(やチャート)を確認して「買ってみよう!」と思うこともあったりします。

 

 

四季報は情報の宝庫ですが、全部見ていたら時間がいくらあっても足りません。

 

ですが、最低限以下の4つはみておいたほうが良いと思います。

 

①業績:

売上高や営業利益、経常利益、純利益、配当などを確認し、会社の状況を把握します。

好業績とはどんな状態であるか一概にはいえませんが、売上高や純利益が上昇していれば好調だといえると思います。

また、業績予想も参考になると思います。

配当金目当ての場合は、配当利回りが重要です(配当利回りとは、1年間でどれだけの配当が受けられるかを示す指標)。

 

 

②企業概要:

業績についてや新商品、業界内での動きなど株価の動きに影響を与える情報が記載されています。

特に、上場企業には私たちの知らない企業が多くあるので「どんな企業なのか」といった概要を知らずに投資するなどは論外です。また、個人的には会社概要がピンとこないものには(いくら業績が好調でも)投資しないほうが良いというのが基本的なスタンスです。

 

③財務指標:

財務指標とはPER・PBR・ROE・ROAなどを指します。

これらの指標に関しては、前述したリンク先で詳しく解説しているので、四季報と併せて観覧してみてください。

 

④財務状況

財務状況の項目には、総資産や自己資本比率、有利子負債などが記載されています。

企業が健全な経営を行っているかどうかの判断基準になるので、チェックしておいたほうが良いと思います。
(業種によって基準は異なりますが)目安として自己資本比率が40%以上なら負債が少ない健全な経営をしていると考えられています。

 

 

以上4つのポイントをチエックし、総合的に銘柄を分析することが重要です。

 

指標が良くても、業績が悪ければ投資するには適さない銘柄だと判断できますし、その逆もあります。

全体的に高く評価できる銘柄をピックアップし、投資する対象を選んでみましょう。

 

また、本屋で「株式投資の本」を立ち読みしてある程度当たりを付けて、それらの企業に関して改めて四季報でチェックして銘柄を選別するという方法もアリだと思います(じつは、この手法は私が一番よく使う手法です)。

 

 

ネット証券で出来るスクリーニングについて

 

念のため、ネット証券でできるスクリーニング機能についても補足として紹介しておきます。

 

ネット証券には、銘柄を絞り込み検索することの出来る『スクリーニング機能』が備わっています(多少は特徴の違いがあるかもしれませんが、どんなネット証券にもスクリーニング機能は備わっていると思います)。

 

スクリーニングできるのは市場や業種以外にも、事務指標や業績、テクニカル指標の状況を設定して銘柄を探すことも出来ます(株主優待を有した企業を、優待の種類別に調べたりも出来ます)。

 

選ぶポイントは全体的に数字が良い銘柄を選ぶことです。

 

例えば、PERやPBRが良く、ROAやROEが悪い数字の場合は割安かもしませんが、業績が悪い可能性があります。

 

あるいは、ROEが高く、ROAが低い場合は、借金に頼った経営である可能性が考えられるため、業種によっては避けたほうが良い可能性があります。

 

 

また、スクリーニング機能を使うときの注意点としては、できるだけ詳細に検索条件を設定することです。

 

※検索条件が少ないと、膨大な量の銘柄が表示されてしまい、あまり意味がなくなってしまいます。

 

検索結果が少なくなるように、できるだけ細かく条件を設定してみましょう。

※絞りきれない場合は投資金額などを調整するのも一つ考えだと思います(ただし資産を分散しすぎるとパフォーマンスが悪くな場合もあるので注意)。

 

また、初心者は「どの様な設定条件にすれば良いのか」の判断が難しい場合もあると重いますが、証券会社によっては「あらかじめ目的に合わせた条件設定(例えば高収益な成長企業など)」が登録されているので、これを活用するのも手だと思います。

 

 

テクニカル分析

 

テクニカル分析とは、前述したように「チャートを利用してテクニカル指標などで銘柄を分析する方法」を指します。

 

四季報などでファンダメンタル分析をして有望な銘柄だと思えた場合、テクニカル分析も参考にしながら「買のタイミング」を探っていきます。

※でもって売却時のタイミングについても、テクニカル分析が参考になります。

 

基本①⇒『チャート分析の基本!ローソク足って何だ?

 

基本②⇒『チャートの基本まとめ

 

基本③⇒『必見!!色々なテクニカル分析を紹介するよ

 

 

その他の用語解説

 

その他の用語解説として「買い残り・売り残り」や「毎月発表される重要指標」などに関しては以下で解説しています。

 

⇒『補足:株式投資における様々な指標を紹介するよ