一般的に情動と言う表現は、「歓喜・不安・苦悶・悲観・驚愕・激怒・恐怖」というような急激に起こされる一過性の強い感情の動きに以下の様な要素が伴った状態を指すことが多い。・顕著な表情・声・行動・自律神経系 ...
この記事では、『感覚』『知覚』『認知』という用語に関して、理学療法の分野で一般的に使用されている解釈を中心に記載していく。感覚感覚(sensory)とは、外の環境または身体内に起こった刺激によって生体 ...
IASP(InternationalAssociationfortheStudyofPain)は『国際疼痛学会』と訳される。国際疼痛学会は、痛みのメカニズム解明とその治療の可能性を探る学際的な学会で、 ...
プラセボ効果を検証する実験は数多く存在する。そして、プラセボによる鎮痛効果に関しては、薬理学的な鎮痛効果と同程度に強力であったり、時にはそれ以上に強力であったりすることもあるとされている。一方で、プラ ...
認知バイアスは、人の認知に影響を与える。その結果、同じ事象であっても、ポジティブにとらえる人もいれば、ネガティブにとらえる人も出てくることとなる。今回は、そんな認知バイアスによって生じたネガティブ思考 ...
この記事では、クライアントが有している「記憶バイアス」を必ず修正すべきかどうかを考察していく。ポジティブな記憶バイアスを有している可能性前回の記事で、慢性痛を有したクライアントは「負の記憶バイアス」を ...
リンク先サイトに『痛みの基礎知識』を追加しました。以下の様なキーワードが盛り込まれた作りになっています。・痛みにおける一般的な経路・侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛・心因性疼痛という分類・末梢神経感作・ ...
人間の記憶は認知バイアスの影響を受けている。そして、記憶のバイアスは「ポジティブな内容」・「ネガティブな内容」のどちらを記憶に留め易いかにも影響を及ぼしてしまう。今回は、そんなポジティブorネガティブ ...
例えば、「歩くことで膝痛が悪化してしまった」という体験を有したクライアントが入院しており、歩くのが怖いため病室内を少し歩く以外は、ほぼ寝たきり状態が続いているとする。この様な人のセルフエフィカシーを何 ...
不安とは恐れだが、それでは恐れとは何だろう。神経学的に説明すれば、恐れとは危険の記憶である。不安障害になると、脳は常に恐ろしかった時の記憶を再生しようとする。すべては扁桃体が警報を響かせた時に始まるが ...
恐怖が永遠に記憶に刻まれるのであれば、そもそも不安を消すことなどできるのだろうか。答えは、恐怖消去と呼ばれる神経プロセスにある。私たちは物と恐怖の記憶を消すことはできないが、新しい記憶を作り出し、それ ...
慢性疼痛にみられる不幸な特徴は、体調が良い時に運動や活動を過剰にしてしまう人がいるということである。体力の限界まで活動を続け、その結果、疲労や痛みが再燃し、長期の休養期間を要することとなる。再燃が収ま ...
子供のころコッソリと友人の後ろに回り込み「膝カックン」を仕掛けて、驚かせたことはないだろうか?この様な行為をされた場合、予測不能なために、刺激が固有受容器に入って脳に達して筋に膝折れ予防を命令する前に ...
海外において、多くの調査の結果、プラシーボの利用は決して稀ではないことが分かった(Goldbergetal1979,Gray&Flynn1981)。300名の看護師と医師を対象にしたある調査では、80 ...
この記事は、神経ブロック療法について解説している。神経ブロック療法とは神経ブロックとは、神経の興奮の伝導の遮断を意味する。神経ブロック療法は、手術のための局所麻酔から発展した治療法だが、外科手術のよう ...
リンク先サイトの『筋骨格系理学慮法の世界』に認知行動療法を追加しました。⇒『認知行動療法』認知行動療法の基礎的な部分を中心に記載していますが、痛み関連サイトなため、慢性疼痛への応用にも言及した作りにし ...
慢性疼痛患者は多くの感情を経験する。一般的なものとしては、怒り、不満、不安、気分の低下、抑うつが報告されている。また患者の多くは、以下のような循環思考を持つことも報告されている。・なぜ私なのか?・この ...
抑うつ状態にあるとき、クライアントは自分でほとんど意識しないまま、途切れることのない思考や心の中での一人語りをしていることがあるという。この連続した思考は否定的に偏っており、本人はそれを決して疑うこと ...
オペラント条件付けに基づいた考えでは、継続的に報酬が与えられれば、その行動はより喚起されるだろうし、もし好ましくない結果やマイナスの結果が与えられれば、その行動は繰り返されなくなる。行動は強化因子に影 ...
認知には下記の2つに分けられる。適応認知:状況に適した歪みのない考え方非適応認知:気分がつらくなり易い考え方やクセのこと。状況に適応しにくいどんな人にも認知バイアス(認知の歪み)は存在する。例えば、ポ ...
この記事では、鎮痛作用のある薬剤として『ナトリウムイオンチャネルブロッカー』について解説していく。ナトリウムチャネルブロッカーは様々な部位に作用するナトリウムイオン(Na+)チャネルブロッカーと言われ ...
カルシウムイオン(Ca2+)チャネルブロッカーの作用がある薬剤としては以下の種類がある。・心疾患に用いられる薬剤(ニフェジピン・ジルチアゼム塩酸塩・シルニジピンなど)・抗てんかん薬(プレガバリン・ガバ ...
この記事では、「痛み行動」における悪循環に密接に関与している「痛みの恐怖-回避思考モデル」について記載している。痛みの恐怖-回避思考モデル組織損傷は「痛み体験(painexperience)」に繋がる ...
『認知』という用語は、心理学・言語学・脳科学・認知科学などの専門性ごとで異なる考え方・用いられ方が存在する。医療専門職であるセラピストがリハビリテーション上で用いる「認知」とは、脳の刺激入力システムに ...
海外の学際的痛みセンターにおける認知行動療法の流れについて、一例を記載する。※ただし、必ずしもこの限りではない。手順1:『認知のひずみ』と『行動のひずみ』の分析①認知のひずみの分析痛み行動等の不適応行 ...
痛みとは、身体の組織損傷による不快な感覚的・情動的な経験である。他の刺激は繰り返せば慣れが生じる。しかし、痛みだけは、反復によって、むしろ増幅される。したがって、痛みを経験した者は、痛みの予感を恐れる ...
NMDA受容体は脊髄後角に存在する受容体で、この受容体が活性化することで「痛み刺激によるワインドアップや長期増強」といった中枢感作が起こってしまう、痛みにおいて重要な要素である。詳しくはこちら⇒『ブロ ...
私たちにの身体には(良くも悪くも)「可塑性」が備わっている。この記事では、そんな「可塑性」「可塑的変化」について、疼痛にフォーカスを当てて記載している。可塑性とは可塑性という言葉はもともと物理学の用語 ...
先日、訪問リハビリ先のTVで、腰痛の体操教室が10分程度の特集として放送されていた。番組では皆が腰を反らす体操をしており、最初はマッケンジー法かな?と思いながら利用者さんと続きを観ていたのだが、どうや ...
1969年、ノルウェーのテリエ・レモは、『長期増強』と呼ばれる現象を発見して注目を集めた。長期増強とはシナプスにおいて、「神経伝達物質を放出する側の神経」を刺激すると、「神経伝達物質を受け取る側の神経 ...
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